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がん保険て必要 or 不要【がん保険に入る前に知っておきたいこと】

皆が「がん保険」に加入してるから入った方が良いの?

がん保険のパンプレットを観ていると「がん」に日本人の半分がなって

先端医療を受けるための費用高額だから、加入しないとがんの治療費が捻出できないと思っていませんか?

保険会社の情報だけでなく、がん治療に関わる情報を皆さんと共有することで

がん保険の疑問が解決できれば嬉しいです.

結論

公的保険の範囲内の治療で収めれば、2ヶ月入院しても20万円で収まります.(平均17.1日入院)  貯金で対応可能な金額だと思います.

治療範囲を広げて先端医療を希望するのであれば多額の費用が必要になるため、がん保険に加入するのをお勧めします.

 

がん保険の加入は考え方の違いになります

何方を選ぶにしろ

保険屋のパンフレットだけを観ていると嘘は書いて無いけれど

人の不安を煽ったり

印象操作があるため正しい情報を得てから判断してください。

「2人に1人」はがんになる?

がん保険の勧誘で「2人に1人」は癌になるからと勧められたことはありませんか?

・どのぐらいの人ががんと診断されてお亡くなりなるか観ていきましょう.

・日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2018年データに基づく)
男性65.0%(2人に1人) 女性50.2%(2人に1人)

・日本人ががんで死亡する確率は(2019年のデータに基づく)
男性26.7%(4人に1人) 女性17.8%(6人に1人)
出典:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス最新がん統計

このデータだけ見るとすぐにがん保険に入た方が良さそうですが、ある年齢までに「かん」になる割合を観ていきましょう.

・下図は各年齢までに癌に罹患した人の割合です.

・出典 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
を元に罹患率を作成(がん情報サービス

男女ともに40歳ぐらいから癌になる人が増え始めます.

女性の方が若いうちは癌になるリスクが男性より高い事が解ります.

これは、女性特有の乳がんと子宮がんに罹患するためです.

一生のうちに癌になる確率は2人1人ですが、65歳までだと15人に1人程度です.

がんの治療費は高い?

自己負担する治療費

がんになった場合の自己負担治療費をみていきましょう。

がんの平均入院日数17.1日です.(厚生省 平成29年(2017)患者調査の概況 を参考)

・がんによる平均自己負担費用(保険適用部分)

治療法 1日当たりの自己負担 合計負担額
入院 21,410円 366,111円
通院 12,477円

出典元 厚生省 医療費給付実態調査 令和元年 3調査結果の概要
協 会(一般)、組合健保、共済組合、国民健康保険の平均から自己負担を3割とした)

保険適用部分のがんで入院した場合の平均は366,111円ですが、この他にベッドを大部屋から1〜4人部屋にした場合に差額ベッド代の追加費用が発生します.
・1〜4人部屋の平均ベッド費用

人数 1人 2人 3人 4人
平均金額 8,018円 3,044円 2,812円 2,562円

厚生労働省 中央社会保険医療協議会資料「主な選定療養に係る報告状況」令和元年7月1日参照

一人部屋で入院すると約52万円必要
内訳:保険適用部分の入院費用(37万円)+1人部屋料金14万円+雑費(石鹸、着替えなど)1万円

高額療養費制度で自己負担を減らそう

  高額医療制度を使うことで医療費が一定限度額を超えた部分が戻ってきます.

・公的医療保険を使って支払い額が一定金額を超えると、この超えた部分が戻って来ます.

一般的な会社員の場合69歳以下、平均年収370万〜770万円のケースでは

「80,100円+(医療費ー267,000円)×1%」が上限になります。

例えば公的医療保険を使って支払い額が37万円の場合では,実質の自己負担上限が81,130円です。
2ヶ月入院しても20万円もあれば収まるでしょう。

この制度を利用することで、費用がだいぶ抑えられると思います。

注意点として1月毎の計算である事と公的医療保険が適用される必要があります.

先端医療について

がん保険のパンフレットに先端医療て書いてあると思いますが

そもそも先端医療て何でしょうか?

先端医療は高度な医療技術を用いた治療法のことです.

大学病院などの研究や治験である程度実績のあるものについて保険給付の対象にするか評価中の治療法のことです.

まだ評価が定まって無い治療法ともいえます.

先端医療でパンフレットに記載が多い重粒子治療費用約300万円とありますが、

どのぐらいの人が受けているか調べてみました.

・重粒子治療を受けている人数

2016年:638人
2018年:624人
2019年:804人
出典:一般社団法人粒子線治療推進研究会「現状と実績」より

まだまだ一般的では無いようです.

公的保険での治療で十分と考えるか、先端医療も含めて治療できるように備えるかを考える必要があります.

がん保険に入った方が良いの?

・がん保険が不要なケース

保険の範囲内の治療で高額療養費制度を使えば費用を抑えることができます.

それでも治療費と生活費分の貯蓄は備える必要があるでしょう.

・がん保険が必要なケース

治療範囲を広げて先端医療を希望するのであれば多額の費用が必要です.

金銭的な心配をしなくてがんの治療に専念したい方.

癌は早期発見、早期治療が大事です

定期検診や日常の生活習慣を整えて「がん」になるリスクを下げましょう.

がん保険よりこれが大事です.